【過去問解説(運営管理)】R4 第4問 その他の生産管理方式

今日は運営管理のR4第4問について解説します。

R4 運営管理 第4問

生産方式に関する記述の正誤の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

a オーダエントリー方式は、生産工程にある半製品に顧客のオーダを引き当て、顧客が希望した仕様の製品として完成させるために、仕様に合わせた部品や作業を選択して生産する方式である。
b 生産座席予約方式は、設備の稼働状況を基に、顧客のオーダを到着順に生産する方式である。
c モジュール生産方式は、あらかじめモジュール部品を複数用意し、受注後にそれらの組み合わせによって多品種の最終製品を生産する方式で、リードタイムの短縮が期待できる。
d 製番管理方式は、製品の組立を開始する時点で部品を引き当てる方式で、ロット生産にも利用可能で、特にロットサイズが大きい場合に適している。

〔解答群〕
ア a:正  b:正  c:誤  d:誤
イ a:正  b:誤  c:正  d:正
ウ a:正  b:誤  c:正  d:誤
エ a:誤  b:正  c:誤  d:正
オ a:誤  b:誤  c:正  d:正

解説

生産管理方式に関する問題です。
それでは早速、各記述を見ていきましょう。

記述a:オーダエントリー方式は、途中まで標準品を作っておき、オーダを受けてから細かい仕様を変更する生産方式です。納期の短縮や途中で仕様変更があっても短時間で対応できるメリットがあります。
よって、この選択肢は〇です。

記述b:生産座席予約方式は、受注時に製造設備の使用日程などの予定を押さえる生産方式で、飛行機の座席を予約するのに似ています。顧客に正確な納期を示せるメリットがあります。オーダを到着順に生産する方式ではありません。
よって、この選択肢は×です。

記述c:モジュール生産方式は、あらかじめモジュール部品を複数用意し、受注後にそれらの組み合わせによって多品種の最終製品を生産する方式です。パソコンのBTO(Build to order)によるカスタマイズが有名です。
よって、この選択肢は〇です。

記述d:製番管理方式は、製品の組み立てを開始する時点で部品レベルまで個別の製品に紐付ける生産方式で個別受注生産に向いています。個別管理しやすいというメリットの一方で、部品が1点でもないと組立を開始できないデメリットがあります。製品と部品の紐づけが煩雑になるので、ロットサイズの大きいロット生産には向いていません。
よって、この選択肢は×です。

以上から、正解は選択肢ウとなります。

 

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